今回は二所一門、阿佐ヶ谷系の
二子山部屋と放駒部屋について。
前々回に説明した通り、大ノ海の花籠部屋が
輩出した横綱・初代、若乃花。
「土俵の鬼」と呼ばれたほどの猛稽古、
仏壇返しの荒技を得意とした
「栃若時代」の立役者です。
その若乃花が8人の内弟子を連れて
花籠部屋から独立。二子山部屋を創設します。
土俵の鬼の厳しい指導のもと、
横綱・二代目若乃花、隆の里
大関・貴ノ花、若嶋津
関脇・太寿山、若翔洋
小結・二子岳、若獅子、隆三杉、三杉里、浪乃花
前頭・飛騨乃花、大旺、 魁罡、 大觥
十両・修羅王、北ノ花、若双龍、貴ノ山
と2横綱2大関を含む19人の関取を育てました。
まさに名伯楽です。
二子山親方は理事長も歴任し、
定年に伴い実弟である大関・貴ノ花が
独立していた藤島部屋と合併します。
更に間垣、鳴戸、松ヶ根、花籠、荒磯の
各部屋が独立し、大勢力となります。
そして花籠部屋から独立した
もう1つの部屋が放駒部屋です。
花籠部屋から大関・魁傑が独立。
なんといっても内弟子だった大乃国が
横綱に昇進しているのは特筆ものです。
独立から5年目には花籠部屋が閉鎖になり、
吸収合併。
移籍組を合わせて
横綱・大乃国
小結・花乃湖
前頭・花ノ国、三杉磯、駿傑、駒不動
十両・花ノ藤、若乃海、秀ノ花、玄海鵬、 花龍
と11人の関取を育てています。
放駒親方も理事長を歴任。
不祥事発覚で暗黒時代だった相撲協会を
立て直しました。
放駒部屋からは大乃国と三杉磯が独立。
大乃国の芝田山部屋は十両・大勇武を育て、
放駒親方の定年で部屋を吸収。
放駒部屋からの弟子で十両に若乃島、
魁が昇進しています。
三杉磯の峰崎部屋は太寿山の花籠部屋を
吸収合併し、荒鷲が幕内に昇進しています。
芝田山部屋と峰崎部屋は花籠~放駒の
阿佐ヶ谷系の伝統を現在も脈々と
受け継いでいると言えます。
次回は二子山部屋から独立した
部屋についてです。
話は変わって、今日は高田川部屋の宴会部長、
勝武士の24回目の誕生日です。
いつも明るく、初切でも有名な勝武士ですが
相撲も小さな身体でいつも頑張っています。
是非、努力が報われて活躍して欲しい力士です。
勝武士くん、お誕生日おめでとう!!