先発で大阪に来てから早いもので10日となりました。 今日は先発の仕事について説明しようと思います。 先発はすべての地方場所の7日~10日前に、 7~8人で出発します。 まず到着すると1年ぶりの宿舎を大掃除します。 チャンコ場などの食器や鍋は1年使ってないので、 すべて洗うのが大変です。 掃除をしている途中に自分達の個人的荷物や布団が届き搬入します。 その夜は後援会の方たちと1年ぶりに再会し、 楽しいお酒を飲む事が多いです。 翌日からは土俵作りが始まります。 まずは1年使ってないカチカチに固まった土俵をスコップ、 クワ、ツルハシで崩してから耕運機でさらに細かく崩していきます。 大阪は土俵(稽古場)がかなり広いので、これが一仕事。 2日はこの作業に費やします。 そして一門の呼出しさん3人に来てもらい土俵築が始まります。 俵に土を詰めて縛り、崩した土俵を平らに均して タコと呼ばれる道具で力士4人がかりで土を築き固めます。 次に呼出しさんがクワで削りながら慎重に土俵を平らにし、 俵を埋めてから仕上げにタタキという道具で叩いて綺麗に仕上げます。 土俵築も大阪は2日間かかりました。 土俵築が終わると一段落。 あとは近隣の後援会の方々への挨拶回り、食材や生活雑貨の買い出し、 師匠や関取などの個室の準備、部屋の看板の取り付けに 幟の設置を行い大体受け入れ準備が整います。 この間も出来る限りの稽古やトレーニングは欠かしません。 この先発にはほぼ同じメンバーで行きます。 高田川部屋の活躍、躍進の裏には彼等の頑張りがあるのです。 先発のメンバーも本場所で良い成績を残せるように頑張ります!